あとから御朱印帳

御朱印の写真の撮り方:あとから読める1枚にする光・角度・収め方

記録に使う御朱印の写真は、寺社名・参拝日・朱印の3つがあとから読めれば十分です。参拝した日のうちに、窓辺のような柔らかい光の下で、フラッシュを使わず、帳面の真上からスマートフォンを平行に構えて、1ページ全体を画面いっぱいに収めます。撮ったらその場で拡大し、日付の行が読めるかを確かめてください。撮り直しがいちばん楽なのは、撮った直後です。

公開: 文: 友田 陽大(あとから御朱印帳 開発者)

この記事の要点

  • 記録用の写真に要るのは、寺社名・参拝日・朱印の3つが読めることです
  • 参拝した日のうちに撮ると、写真の撮影日がそのまま参拝日の手がかりになります
  • 光は窓辺の柔らかい光にし、フラッシュと真上の照明は反射と影の元になります
  • 帳面の真上から平行に構え、ページの四隅まで入れて画面いっぱいに収めます
  • 撮ったらその場で拡大して、日付の行が読めるかを確かめます

この記事は、いただいた御朱印を、あとから記録に使える写真として撮る方法だけを扱います。境内や授与所で撮ってよいかどうかは寺社ごとの判断で、ここでは扱いません。撮影してよい範囲の考え方は「御朱印を写真に撮るとき、どこまでがよいのか」にまとめています。

記録に使う御朱印の写真には、何が写っていればいい?

記録用の写真に要るのは、寺社名・参拝日・朱印の3つが、あとから拡大して読めることです。 見栄えのよさは要りません。写真を見返して「どこの・いつの御朱印か」が分かれば、記録の材料として足ります。

そのため、撮る単位は1ページ(見開きなら見開き全体)ずつです。帳面を大きく開いて何ページかをまとめて写すと、1件ごとの文字が小さくなり、日付の行が読めなくなります。1枚の写真に1つの御朱印が写っていれば、写真と記録が1対1で対応し、あとで並べるときにも迷いません。

いつ撮るのがいい?

参拝した日のうちに、帰宅してから撮るのがいちばん楽です。 理由は、写真に残る撮影日にあります。

写真には撮影した日時が記録されています(EXIF といいます。カメラが写真そのものに書き込んでいる、撮影日時や機種などの情報です)。参拝した日のうちに撮れば、この撮影日がそのまま参拝日の手がかりになり、あとから日付を確かめる手間が減ります。数日たってから撮ると、撮影日と参拝日がずれ、御朱印に書かれた日付を1件ずつ見て直すことになります。

撮るのは、落ち着いて帳面を広げられる場所に着いてからで構いません。授与所の前で立ち止まって撮る必要はありません。受け取ったその場で撮ることは境内での撮影にあたり、後ろに並ぶ方の妨げにもなります。

光はどう当てる? 反射と影を避ける

窓辺の柔らかい光の下で、フラッシュを使わずに撮ります。 御朱印の写真で文字が読めなくなるときは、たいてい反射か影が原因です。

  • フラッシュは使わない。 墨の艶や、金色の墨・箔押しの文字は、正面からの強い光を跳ね返します。白く飛んだところは、あとから補正しても文字が戻りません。
  • 真上の照明の下で撮らない。 天井の照明の真下で帳面を覗き込むと、スマートフォンと手の影がちょうどページの上に落ちます。照明を背にせず、光が斜めから入る位置に帳面を置きます。
  • 直射日光は避ける。 晴れた日の窓辺なら、レースのカーテン越しくらいの光が扱いやすく、朱の色も見たままに近く写ります。電球色の照明の下では、朱が黄みがかって写ることがあります。
  • 書き置きは袋から出して撮る。 透明の袋やホルダーに入れたまま撮ると、表面の反射で文字が隠れます。

角度と構図は? 真上から、1ページを画面いっぱいに

帳面を平らな机に置き、スマートフォンをページと平行にして真上から撮ります。 斜めから撮ると、ページが台形にゆがみ、奥側の文字が小さく潰れます。

  • ページの四隅まで入れる。 参拝日は、ページの端に近いところに書かれていることがよくあります。四隅が写っていれば、日付の行が切れることはありません。
  • 余白は少なく、画面いっぱいに。 周りの机が大きく写ると、そのぶん御朱印の文字は小さくなります。記録アプリの中には、保存するときに写真を縮小するものがあり、開発しているアプリも長辺 2,048px 程度に縮小して保存します。ページを画面いっぱいに収めておけば、縮小したあとでも日付の漢数字が読めます。
  • ピントは日付の行に合わせる。 画面の日付のあたりを軽く押すと、そこにピントが合います。寺社名の大きな墨書より、細い日付の文字のほうがぼやけやすいからです。
  • ズームせず、近づいて撮る。 画面を指で広げて拡大すると画質が落ちます。スマートフォンそのものを帳面に近づけてください。

見開き・蛇腹・書き置きはどう撮る?

形が違う御朱印ほど、撮り方を決めておくと迷いません。 よくある場面と、起こりやすいこと、その対処を並べると次のとおりです。

場面 起こりやすいこと 撮り方
見開きの御朱印 2枚に分けて撮ると、同じ御朱印が2件に見える スマートフォンを横に構え、見開き全体を1枚に収める
蛇腹の帳面 開いたページが山なりに浮き、折り目の近くの文字がゆがむ 平らな机に置き、墨や朱に触れないようページの外側の余白を指で軽く押さえる
書き置きの紙 紙が反って影ができ、袋に入れたままだと反射する 袋から出して平らな所に置き、紙の四隅を文字にかからないように押さえる
金色の墨・箔押し 光る部分が白く飛ぶ 光の向きに対して帳面を少しずつ回し、反射が文字から外れる位置で撮る
同じ日に複数いただいた御朱印 写真がどの御朱印か分からなくなる 1つの御朱印につき1枚ずつ撮る

見開きの御朱印を記録の上で何件・何ページと数えるかは、撮りためた写真を整理する記事の中で、見開きと複数いただいた場合の数え方としてまとめています。書き置きが紙で渡される理由と、受け取ったあとの扱いは「御朱印が紙で渡されたのはなぜ?」に書きました。

撮ったらすぐ確かめること

撮った直後に写真を拡大して、日付の行・ページの四隅・反射の3つを確かめます。 撮り直しがいちばん楽なのは、帳面がまだ手元で開いているいまです。

  1. 日付の行が読めるか。 元号と年、月日の漢数字まで拡大して読めるかを見ます。元号の崩し字が読みにくいときは、五つの元号の見分け方と漢数字の日付の読み方が助けになります。
  2. ページの四隅が入っているか。 端の文字が切れていないかを見ます。
  3. 文字の上に反射や影がないか。 白く飛んだところ、暗く沈んだところに文字がかかっていないかを見ます。

同じ御朱印を何枚か撮ったときは、いちばん読みやすい1枚だけを記録に使います。2枚とも使うと、同じ御朱印が2件になります。

記録用の写真と、SNSに載せる写真は分けて考える

記録用の写真は「読めること」、SNSに載せる写真は「見せること」が目的で、求められる撮り方が違います。 1枚で両方を満たそうとすると、どちらも中途半端になりがちです。

記録用は、真上から1ページ全体を、飾らずに撮ります。SNSに載せるなら、構図や背景は自由ですが、その前に、いただいた寺社が掲載についてどう案内しているかを確かめてください。控えるよう案内している寺社があります。載せてよい場合でも、写真に残る撮影地の情報や、写り込んだ手書きのメモには注意が要ります。人に見せる前に外しておくものは別の記事にまとめました。

撮りためた写真を、記録にするには

撮った写真は、参拝日を確定してから冊とページの順に並べると、1冊ぶんの台帳になります。 溜まった写真を「集める→参拝日を確定する→冊とページに並べる」の3段階で片づける手順は、「スマホに溜まった御朱印の写真を、あとから整理して記録する手順」に書きました。

開発しているアプリ「あとから御朱印帳」は、この3段階をそのまま操作にしたものです。写真ライブラリから複数の写真を選ぶと、撮影日を参拝日の初期値にして一覧に並ぶので、御朱印に書かれた和暦の日付を見ながら直し、冊とページに入れます。この記事の撮り方で撮っておくと、初期値の日付が合っていることが多く、直す件数が少なくなります。写真を選んでから記録が並ぶまでの操作は、別の記事で順に書きました。

1冊目には購入なしで件数の制限なく記録でき、取り込んだ写真も1枚ずつなら購入なしで冊に入れられます。2冊目以降の冊と、取り込んだ写真を2枚以上まとめて冊に入れる操作は、買い切りの「台帳フル」に含まれます。価格は App Store の表示をご確認ください。購入で使えるようになる範囲は、料金の案内にまとめています。

すでに撮った写真が読みにくいときは

読めない写真は無理に使わず、帳面を開いて撮り直します。 撮り直した写真の撮影日は撮り直した日になるので、参拝日は御朱印に書かれた日付から入れてください。

撮り直すのが1冊ぶんになるなら、冊の最初のページから順に撮ると、写真の並びがそのまま帳面のページの順になり、あとで並べる手間が省けます。御朱印に日付が書かれていないものは、撮影日や前後の写真から参拝日をたどる手順で絞り込めます。

撮ることも記録することも、参拝のあとで、そのときのことを辿れるようにしておくための作業です。帳面そのものが記録の元であることは変わらないので、撮り終えたら、帳面は元どおり大切にしまってください。

よくある質問

フラッシュを使って撮ってもいいですか?
記録用の写真では使わないほうが確実です。フラッシュの光は墨の艶や金色の文字、書き置きを入れた袋の表面で強く反射し、白く飛んだところの文字が読めなくなります。暗いときは、窓辺に移るか、部屋の照明を斜めから当てるようにしてください。
見開きの御朱印は、1枚で撮りますか? 2枚に分けますか?
見開き全体を1枚に収めてください。2枚に分けると同じ御朱印が2件に見え、件数もページの並びもずれます。横長になるので、スマートフォンを横に構えると文字を大きく写せます。細部を残したいときは、全体の1枚とは別に寄った写真を撮っておき、記録には全体の1枚を使います。
御朱印帳の表紙も撮っておいたほうがいいですか?
帳面が2冊以上あるなら、各冊の表紙を1枚ずつ撮っておくと、どの写真がどの冊のものかを見分ける手がかりになります。冊の中のページを撮り始める前に表紙を撮っておけば、写真の並びの中で冊の区切りにもなります。
暗く写った写真は、明るさを補正して使ってもいいですか?
明るさや傾きを整える程度なら、記録の写真として問題なく使えます。文字を描き足したり、汚れを消したりする加工は、実物と違う記録になるので避けてください。補正しても日付が読めないときは、帳面を開いて撮り直すほうが早く確実です。
参拝した日に撮れなかった御朱印は、どうすればいいですか?
気づいたときに撮れば構いません。ただ、その写真の撮影日は撮った日になるので、参拝日の手がかりには使えません。参拝日は御朱印に書かれた日付から入れてください。日付が書かれていないものは、同じ日に撮った境内の写真や前後の御朱印から絞り込めます。