撮りためた御朱印の写真をまとめて登録できるアプリはある?
写真をまとめて選んで取り込み、撮影日が初期値として入った参拝日を和暦で直し、御朱印帳の冊とページへ入れる——この順で記録できる iPhone アプリを開発し、App Store で配信しています。iOS 16.4 以降の iPhone で動き、ログインもアカウント登録も要りません。1冊目は購入なしで件数の制限なく記録でき、2冊目以降と、取り込んだ写真をまとめて冊に入れる操作は買い切りの「台帳フル」に含まれます。
この記事の要点
- 参拝のたびに1件ずつ入力する前提の道具だと、溜まった写真をあとからまとめて登録するのは苦しくなります
- 手順は「写真をまとめて選ぶ→撮影日を読み取る→参拝日を直す→冊とページに入れる」の4つです
- 御朱印帳を「冊」という単位で持つと、2冊目・3冊目になっても記録が混ざりません
- 1冊目は購入なしで件数の制限なく記録でき、2冊目以降・まとめて冊に入れる操作・PDF / CSV の書き出しが「台帳フル」です
- 記録は端末内に保存し、ログインもアカウント登録も必要としません
この記事は「御朱印の写真がたまったら:寺社名・参拝日・冊で整理する手順」の一部です。
この記事は、撮りためた御朱印の写真をあとからまとめて登録するための道具と、その操作の順序だけを扱います。ほかの記録アプリとの比べ方や、写真を整理する考え方そのものには踏み込みません。整理の考え方は「スマホに溜まった御朱印の写真を、あとから整理して記録する手順」にまとめました。
撮った写真をまとめて登録できるアプリはある?
あります。開発しているアプリ「あとから御朱印帳」は、写真をまとめて選ぶところから始まり、撮影日を参拝日の初期値にして並べ、冊とページに入れるまでを1つの流れにしています。 参拝のたびに1件ずつ入力する前提の道具で溜まった写真を片づけようとすると、同じ操作を件数ぶん繰り返すことになります。
溜めてしまう理由ははっきりしています。参拝の直後は、御朱印を書いていただいた余韻のなかで記録どころではありません。写真だけ撮って、あとで入力しようと考えます。ところが数か月あとに開くと、御朱印に書かれている日付は和暦で、アプリの入力欄は西暦で、写真は撮影順に並んでいて、御朱印帳は2冊目に入っている——という状態になっています。
この「あとから」の側で起きる詰まりは、冒頭に挙げた整理の手順の記事で4つに分けました。ここでは、その詰まりを前提にした道具がどう動くかだけを書きます。
写真を選んでから記録が並ぶまで、どんな手順になる?
「写真をまとめて選ぶ→撮影日を読み取る→参拝日を直す→冊とページに入れる」の4つの操作です。
- 写真をまとめて選ぶ。 iOS の写真選択画面から、御朱印を撮った写真を複数まとめて選びます。1回に100枚まで選べるので、20枚でも50枚でも一度に取り込めます。
- 撮影日を読み取る。 写真には撮影日時が記録されています(EXIF といいます。カメラが写真そのものに書き込んでいる、撮った日時やカメラの機種などの情報のことです)。取り込んだ写真の参拝日には、この撮影日が最初から入った状態で並びます。撮影日を読み取れない写真には、取り込んだ日が入ります。
- 参拝日を直す。 撮影日と参拝日は一致しないことがあります。帰宅してから撮った、書き置きを後日撮った、という場合です。ここで参拝日を和暦で直します。1枚ずつ直すことも、選んだ複数の写真をまとめて同じ日に直すこともできます。
- 冊とページに入れる。 直した写真を、御朱印帳の冊(1冊の帳面のことです)に入れます。ページ番号はその冊の続きから自動で振られ(まとめて入れた写真は参拝日の順になります)、あとから上下に入れ替えられます。
この4番目まで通ってはじめて、「参拝した順に並んだ台帳」になります。写真に参拝日を付けるだけなら3番目までで終わりますが、どの帳面の何ページかが決まらないうちは、手元の御朱印帳と突き合わせられません。
4番目のうち、2枚以上をまとめて冊に入れる操作は「台帳フル」に含まれます。購入しない場合も、直した参拝日を保ったまま1枚ずつ冊に入れられます。
寺社のデータベースがないと記録できない?
記録できます。寺社名はアプリに入っている寺社の一覧から選ぶこともでき、載っていなければ入力欄にご自身で書けるので、一覧に載っているかどうかで、記録できるかどうかが決まることはありません。 場所を残したいときだけ、一覧の寺社の位置を使うか、地図をタップしてピンを置きます。
収録されていない小さな祠や、地図に出てこない境内の社も、同じ手順で記録できます。一度入れた寺社は、次に名前を入力すると候補に出ます。その候補を選んでおけば、同じ寺社の御朱印が検索でまとまって出てきます。
あとから「これどこのだった?」と探せる?
探せます。寺社名・読み・メモ・和暦の参拝日・種類のどれかで引くと、その御朱印がどの冊の何ページにあるかまで一緒に出ます。 記録を作る本当の理由は、ここにあります。
紙の御朱印帳だけを持っていると、あとから「これはどこのだったか」を思い出せなくなります。達筆で書かれた寺社名が読めない、複数のお堂がある場所でどれをいただいたか分からない、同じ日に回った数か所のどれがどれか分からない——いずれもよく起きることです。
記録に寺社名と参拝日が入っていれば、そこから引けます。「令和3年」で引けば、その年にいただいた御朱印が参拝日の新しい順に並びます。読み方を入れてあれば、漢字を思い出せなくても引けます。ひらがなとカタカナ、全角と半角は区別しません。
再訪する寺社の名前で引けば、前回どの御朱印をいただいたかを伺う前に確かめられます。記録で前回の御朱印を確かめる手順は、別の記事にまとめました。
課金なしでどこまでできて、買い切りで何が増える?
購入なしで、御朱印帳1冊ぶんを件数の上限なく記録できます。 2冊目以降の冊、取り込んだ写真をまとめて冊に入れる操作、PDF / CSV の書き出しの3つが、「台帳フル」を購入すると加わります。「台帳フル」はアプリ内課金で、支払いは一度だけです(買い切りといい、月々の支払いは発生しません)。
| できること | 購入なし | 台帳フル |
|---|---|---|
| 御朱印帳1冊目の記録(件数の上限なし) | できる | できる |
| 2冊目以降の冊を作る(冊数の上限なし) | できない | できる |
| 写真をまとめて取り込み、参拝日を和暦で直す | できる | できる |
| 取り込んだ写真を1枚ずつ冊に入れる | できる | できる |
| 取り込んだ写真をまとめて冊に入れる | できない | できる |
| 寺社名・読み・メモ・和暦の参拝日・種類で検索する | できる | できる |
| 機種変更用に、暗号化した控えを書き出す・取り込む | できる | できる |
| PDF / CSV で書き出す | できない | できる |
紙の御朱印帳ごとに冊を分けて記録するなら、はじめからこの購入が必要です(1冊にまとめて入れるなら購入なしで使えます)。価格は App Store の表示をご確認ください。購入の範囲は、サイトの料金の案内でも確かめられます。
PDF は冊ごとに1ファイルで、御朱印の写真・参拝日・寺社名などが載ります。CSV は1行に御朱印1件の表で、表計算ソフトで開けます。どちらも読むための書き出しで、機種変更用の控えとは役割が違います。PDF に載るもの・CSV の列と、PDF・CSV・控えをどう使い分けるかは、別の記事にまとめました。
どの iPhone で使える? 通信やログインは必要?
iOS 16.4 以降の iPhone で使え、ログインもアカウント登録も要りません。 iPad 向けの画面は用意していません。
記録・写真・設定はすべて端末内に保存し、記録や写真を外部に送信しません。通信が必要になるのは、地図を表示するときと、購入や購入の復元で App Store とやりとりするときです。このほか、アプリが止まったときの記録とアプリの使われ方を開発者へ送ります(新しいバージョンでは初期状態で送る設定で、設定でいつでも止められます。記録や写真は含みません)。
このアプリがしないこと
現在地の保存、端末どうしの同期、記録の公開、霊場ごとの進み具合の集計の4つは、しません。 先に書いておいたほうが公平だと思うので、理由と一緒に挙げます。
- 現在地を保存しません。 位置情報の利用許可を求めるのは、地図か記録の画面で「現在地」を押したときだけで、「Appの使用中」の範囲です。現在地は近くの寺社を出すのに使うだけで、保存も送信もしません。寺社の場所を残すかどうかも任意です。
- 他の端末との同期をしません。 サーバーを持たないためです。機種変更のときは、iOS 標準のバックアップ(iCloud バックアップ/クイックスタート)で移るほか、パスフレーズ付きの暗号化した控えを書き出して新しい端末で取り込みます。パスフレーズを忘れると、その控えからは戻せません。機種変更の前に確かめておきたいことは、別の記事にまとめました。
- 記録を公開する仕組みを持ちません。 他の人の記録を見たり、自分の記録を人に公開したりする場はありません。
- 霊場ごとの進み具合を数える機能を持ちません。 冊は棚であって、点数ではないと考えているためです。
このアプリは、「あとからまとめて登録する」という一点に絞って作っています。参拝のたびにその場で記録できている方には、いまお使いの道具のほうが向いているはずです。写真だけが溜まっていて手が止まっている、という方に届けばと思っています。
よくある質問
- 機種を変えたら、「台帳フル」をもう一度購入する必要がありますか?
- ありません。購入は Apple アカウントに結びつくので、新しい iPhone で同じ Apple アカウントを使っていれば、アプリの設定にある「購入を復元」から戻せます。記録を移すための暗号化した控えのファイルには、購入の状態は含まれません。
- 写真が100枚より多いときは、どう取り込みますか?
- 何回かに分けて取り込んでください。1回に選べるのは100枚までですが、分けて取り込んだ写真も同じ一覧に参拝日の順で並びます。取り込んだ写真は冊に入れるまで端末に残るので、アプリを閉じて日を改めても続きから進められます。
- 写真ライブラリ全体へのアクセス権限が必要ですか?
- いいえ。iOS の写真選択画面(システムのピッカー)で選んだ写真だけをアプリが受け取ります。ライブラリ全体の読み取り権限は求めません。
- 同じ寺社で何種類もいただいた御朱印は、どう登録しますか?
- 1つの寺社に、御朱印を何件でも登録できます。参拝日も御朱印ごとに持つので、同じ日にいただいた複数の御朱印も、別の年に再訪していただいたものも、1件にまとまりません。寺社名で検索すると、その寺社の御朱印が参拝日の新しい順に出ます。
- 書き置きの御朱印も登録できますか?
- はい。御朱印帳に貼っていない書き置きも、写真に撮ってあれば同じ手順で取り込めます。貼るかどうかを決める前に、どこの・いつのものかを先に確定させておくことができます。