あとから御朱印帳

御朱印の記録を印刷するとき、紙に載せるものと載せないもの

紙に載せるのは、参拝日を和暦と西暦の両方、寺社名、何冊目の何ページか、御朱印を見分けられる大きさの写真の4つです。自分のために書いたメモと、自宅の場所が分かる情報(地図の位置、写真の背景に写った宛名など)は、手を離れた紙からは消せないので外します。紙は刷った日の写しなので、隅に「2冊目 第2版 2026-09-17 作成」のように版と作成日を書いておくと、記録を直したあとでも新旧を見分けられます。

公開: 文: 友田 陽大(あとから御朱印帳 開発者)

この記事の要点

  • 紙に載せるのは、参拝日(和暦と西暦)・寺社名・冊とページ・写真の4つです
  • 自分のために書いたメモと、自宅の場所が分かる情報は紙に載せません
  • 御朱印帳と照らし合わせるなら冊ごと、振り返りや家族に渡すなら年ごとにまとめます
  • 刷り直しを減らすには、記録を入れ終えた冊や年のように、もう件数が増えない単位から刷ります
  • 紙は刷った日の写しなので、版の番号と作成日を書いておきます

この記事は、御朱印の記録を紙に出すときに、何を載せて何を載せないか、どの単位でまとめるかだけを扱います。プリンターや用紙の選び方、御朱印帳そのものの保管には踏み込みません。

御朱印の記録を印刷するとき、紙には何を載せればいい?

参拝日(和暦と西暦の両方)・寺社名・何冊目の何ページか・御朱印の写真の4つを載せれば、紙だけで御朱印帳の現物と照らし合わせられます。 画面の記録なら検索や並べ替えで補えることも、紙の上では補えません。並び順と、現物へのたどり方が、紙の中で完結している必要があります。

紙に出す前の、記録を一覧の形で持つときの考え方は別の記事にまとめました。ここでは、その一覧から紙へ移すときの取捨とまとめ方を見ます。

載せるもの 紙の上での役目 書き方の例
参拝日(和暦) 御朱印に書かれた日付と照らし合わせる 令和6年5月3日
参拝日(西暦) 参拝した順に並べる。手帳や写真の日付と合わせる 2024-05-03
寺社名と読み 探す手がかりになる。読みがあれば家族も読める ◯◯神社(まるまるじんじゃ)
冊とページ 紙から御朱印帳の現物にたどり着く 2冊目 14ページ
写真 どの御朱印かを見分ける 下の節で扱います

和暦と西暦を両方載せるのは、紙は画面のように表示を切り替えられず、片方しか無いと読むたびに頭の中で変換することになるためです。御朱印を見ながら確かめるときは和暦が速く、ほかの記録と突き合わせるときは西暦が速くなります。御朱印の日付が和暦で書かれる事情と、元号の境目で並び順が崩れる例は、和暦と西暦を記録でどう持つかに書きました。

写真はどのくらいの大きさで載せる?

見分けるための紙なら小さくてよく、眺めるための紙なら1件に1ページを使います。 A4の紙に2列3段で6件並べると、日付や寺社名を書く行を除いて、写真1枚は縦7cm前後になります。寺社名や日付の墨書を見分けるには足りますが、筆の運びや朱印の細部を見るには小さくなります。

1件に1ページを使うと、40件の御朱印帳1冊で40枚です。6件ずつなら7枚で収まります。家族に渡す紙やアルバムに挟む紙は大きく、手元で照らし合わせる紙は小さく、と使い分けると枚数を抑えられます。

1冊を1部にするか、年ごとにまとめるか

御朱印帳と並べて照らし合わせるなら冊ごと、1年の振り返りや家族に渡すなら年ごとが向いています。 どちらにも弱いところがあるので、並べて比べます。

まとめ方 向いている使い方 弱いところ
冊ごとに1部 御朱印帳と並べて開き、ページを照らし合わせる 同じ年の参拝が複数の部に分かれる。使っている途中の冊は、刷ったあとにページが増える
年ごとに1部 その年に伺った寺社を振り返る。年末に家族に渡す 冊とページを載せないと現物にたどり着けない。年をまたいで使う冊が2部に分かれる

どちらを選んでも、刷り直しを減らすには、もう動かない単位から刷ります。 使い終えた冊や過ぎた年でも、溜まった写真をまだ記録に入れている途中なら件数は増えるので、記録を入れ終えたものから刷ります。使っている途中の冊や今年のぶんを刷ると、参拝のたびに紙が古くなります。

冊ごとにまとめるなら、1枚目にその冊の最初と最後の参拝日を書いておきます。同じ年の参拝が何部に分かれていても、「2023年の春はどの冊か」を各部の1枚目だけ見て探せるようになります。

年ごとにまとめる場合も、冊とページの列は外さないでください。年の紙から御朱印帳の現物へたどる手段は、それしかありません。

つまり、どちらのまとめ方でも、紙に刷る前に元の記録の側へ「何冊目の何ページか」が入っている必要があります。撮った順に並ぶだけの写真のアルバムからは、この列を刷れません。

紙に載せないほうがよいものは?

紙に載せないほうがよいのは、自分用のメモ・自宅の場所が分かる情報・近所の寺社が続く並びの3つです。 手を離れた紙は誰の目に触れるかを選べず、あとから一部だけを消すこともできません。

  • 自分用のメモ。 同行した人の名前や体調など、画面の中だけのつもりで書いたことが入りがちです。
  • 自宅の場所が分かる情報。 自作の表の場所の列や、自宅で撮った写真の背景に写った郵便物の宛名です。
  • 近所の寺社が続く並び。 同じ寺社への参拝が何十件も並ぶと、住所を書いていなくても生活圏が分かります。

渡す相手ごとに外す範囲を広げる考え方や、写真に残る撮影地の確かめ方は、紙に限らず記録を人に渡す前の話として、別の記事にまとめました。

御朱印の写真そのものを紙に刷ってもいい?

自分や家族が手元で見るために刷ることと、その紙を公開したり配ったりすることは別のことなので、分けて考えます。 御朱印を写真に撮ることや人に見せることへの考え方は寺社によって違い、画像の掲載を控えるよう案内している寺社もあります。手元で見るために刷った紙でも、掲示する、大勢に配る、ほかの印刷物に使うといった使い方は寺社の案内を確かめてからにし、分からなければ控える側に倒すのが確実です。撮影や掲載を寺社ごとの案内でどう確かめるかは、別の記事に分けて書きました。

刷ったあとで記録を直したら、紙はどうなる?

紙は刷った日の写しなので、記録を直した時点で紙のほうが古くなります。 刷るたびに紙の隅へ版の番号と作成日を書いておくと、手元に何枚あっても、どれが新しいかを見分けられます。

書き方は短くて構いません。「2冊目 第2版 2026-09-17 作成」のように、どの部か・何回目か・いつ作ったかが分かれば足ります。新しい版を刷ったら、古い版は処分するか、表紙に「旧版」と書いて分けておきます。

直しが出やすいのは、和暦の読み違いによる参拝日、同じ寺社の表記の揺れ、ページの並べ替えの3つです。紙に手で書き込んで直した場合は、同じ直しを元の記録にも入れてください。 紙だけを直すと、次に刷ったときに古い誤りが戻ってきます。元になるのはいつも記録の側で、紙はその写しです。

開発しているアプリの場合

開発しているアプリ「あとから御朱印帳」では、買い切りの「台帳フル」で使える PDF の書き出しが、紙に出すときの元になります。 PDF は冊ごとに1ファイルで、冊に入っていない御朱印があれば、そのぶんが別に1ファイルになります。

1つの PDF に載るのは次のとおりです。

  • 冊の名前と、ページ番号ごとの見出し(冊に入っている御朱印のぶん)
  • 御朱印の写真(書き出すときに、長辺 800px 程度へ縮小した写し)
  • 和暦と西暦の参拝日
  • 寺社名
  • メモ
  • 末尾に、PDF を作った日付

寺社名の読みと、地図に置いた位置は載りません。 一方で、メモは載ります。 メモだけを外して書き出す設定は無いので、家族に渡す紙にする前にメモの中身を確かめてください。作成日は PDF に入りますが、版の番号は入らないので、必要なら刷った紙に書き足します。写真は長辺 800px 程度の写しなので、大きく引き伸ばして刷ると粗くなります。

年ごとにまとめる書き出しはありません。年ごとの紙にしたい場合は、同じく「台帳フル」の CSV 書き出しを表計算ソフトで開き、参拝日(西暦)の列で絞り込んでから刷る形になります。CSV には寺社名・参拝日(和暦と西暦)・冊とページ・メモなどが1行1件で並びますが、写真そのものは入らないので、この形で刷る年ごとの紙は写真の入らない一覧になります。CSV に入る列の全体は、PDF・CSV・控えのそれぞれに何が入るかで確かめられます。

1冊目の記録は購入なしで件数の制限なくつけられますが、PDF と CSV の書き出しは「台帳フル」の機能です。価格は App Store の表示をご確認ください。購入で使えるようになる範囲は料金の案内にまとめています。機種変更に備える控え(パスフレーズ付きの暗号化ファイル)は購入なしで作れますが、読むためのものではないので、印刷には使えません。

よくある質問

印刷した紙を、記録の控えの代わりにできますか?
できません。紙から記録を作り直すには、1件ずつ手で入力し直すことになります。端末の故障や機種変更への備えは、記録そのものを書き出した控えのファイルで持ち、紙は見返すための写しと考えてください。
件数が多く、紙が何十枚にもなります。減らす方法はありますか?
写真を載せない一覧を別に作ると減ります。参拝日・寺社名・冊とページだけを1行1件にすれば、A4の紙1枚に30〜40件ほどが収まります。写真つきの紙は使い終えた冊のぶんだけ、写真なしの一覧は全件、と分けて刷るのも一つの方法です。
年ごとにまとめるとき、区切りは西暦と和暦のどちらがよいですか?
西暦の年で区切るほうが扱いやすくなります。和暦で区切ると、2019年は4月30日までの平成31年と5月1日からの令和元年に分かれ、同じ年の参拝が2部に割れます。表紙に「2019年(平成31年・令和元年)」のように両方を書いておくと、御朱印の日付とも照らし合わせやすくなります。
御朱印帳に貼っていない書き置きも、同じ紙に載せますか?
載せておくと、現物を探すときの手がかりになります。冊とページの代わりに、保管している場所(「書き置き用のファイル 2冊目」など)を書いておけば、紙から現物にたどり着けます。
写真プリントのように、1件を1枚の写真として出すのはどうですか?
L判(89×127mm)に1件ずつ出すと写真は大きく見られますが、参拝日や寺社名を書く余白がほとんど残りません。裏に手で書き添えるか、文字も同じ面に載せられるA4などに並べるほうが、紙だけで照らし合わせられる形を保てます。