書き置きの御朱印の日付、自分で書いていい? 考え方と扱い方
全国共通の決まりはありません。授与のときにその場で書き入れていただける寺社もあれば、参拝者が自分で記すことを想定して空欄にしている寺社もあります。迷った場合は、いただいた寺社の案内に従うのが最優先です。紙に書き込まずに、別のところへ参拝日を記録しておくという選択肢もあります。
この記事の要点
- 全国共通の決まりはありません。寺社の案内が最優先です
- 授与のときにその場で書き入れていただけることがあります。まず尋ねてみてください
- 自分で書く場合に迷うのは「いつの日付を書くか」です
- 紙に書かず、別のところへ参拝日を記録しておく方法もあります
- どれを選んでも、参拝日が分かる状態になっていれば後で困りません
この記事は「スマホに溜まった御朱印の写真を、あとから整理して記録する手順」の一部です。
この記事は、書き置きの御朱印に日付が入っていないときの考え方だけを扱います。特定の寺社での作法は扱いません。
まず前提として、全国共通の決まりはありません
「こう書くのが正しい」という全国共通の規則は存在しません。 御朱印の授与は各寺社がそれぞれの考えのもとで行っているもので、日付の扱いも同じです。
ですからこの記事も、正解を示すものではありません。選べる方法と、それぞれがどういう考えに基づくかを並べます。判断はご自身で、迷ったらいただいた寺社の案内に従ってください。この件について確かな指針といえるのは、それだけです。
書き置きの日付が空欄のことがあるのはなぜ?
あらかじめまとめて用意される性質上、授与の日を事前に書き入れられないためです。
書き置きは、参拝者が多い時期や書き手の都合に応じて、事前に用意されるものです。いつ誰にお渡しするかが決まっていない段階で書かれるため、日付だけを空けておく形になります。
空欄をどう扱うかについては、大きく2つの運用があります。
- 授与のときにその場で書き入れる。 参拝者を確認してから日付を記す形です。
- 参拝者が自分で記すことを想定して空欄のまま渡す。 この場合、空欄は書き忘れではありません。
どちらであるかは、その場では分からないこともあります。
授与のときに書き入れていただける場合がある
まず尋ねてみるのが、いちばん確実です。
授与所で御朱印をいただくときに「日付をお書きいただけますか」とお尋ねすれば、書いていただける場合があります。断られたとしても失礼にはあたりません。混雑している時期や、書き手が別の作業をされている場合には難しいこともあります。
その場で尋ねられなかった、あとから気づいた、という場合に次の選択肢になります。
自分で書く場合、いつの日付を書く?
自分で記すことにした場合、迷うのはここです。
参拝した日を書くのが自然な考え方です。 御朱印は参拝の証としていただくものなので、手元に届いた日でも、御朱印帳に貼った日でもありません。
ただし例外があります。郵送で受けた場合です。この場合は参拝していないか、あるいは参拝した日と授与の日が大きく離れています。どう記すかは寺社の考え方によるため、案内を確認してください。
書式については、御朱印に書かれている日付は和暦であるのが通例です。書き入れる場合も和暦に揃えると、他の御朱印と並べたときに読みやすくなります。元号の切り替わりについては「御朱印に書かれている日付が和暦なのはなぜ?」に整理しました。
郵送でいただいた場合はどう考える?
近年は、郵送で御朱印を頒布している寺社があります。この場合、日付の考え方が変わります。
参拝していないので「参拝日」がありません。 手元に届いた日を書くのか、申し込んだ日を書くのか、そもそも書かないのか——いずれも寺社の考え方によります。頒布の案内に書かれていることがあるので、まずそこを確認してください。
記録の側では、郵送で受けたものだと分かるようにしておくのが実際的です。参拝していただいたものと同じ欄に日付だけ入れてしまうと、あとから見たときに区別がつきません。メモに一言添えておけば済みます。
これは失礼かどうかという話ではなく、あとから自分が困らないための区別です。
紙に書かずに、別のところへ記録するという選択肢
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
「書くか、書かないか」の二択ではありません。 紙には書かず、別のところへ参拝日を記録しておく、という三つ目の方法があります。
この方法の良いところは、判断を保留したまま、失われる情報だけを先に確保できることです。紙に手を入れるかどうかは、あとからでも決められます。しかし参拝日の記憶は、時間が経てば戻りません。
具体的には、書き置きを一枚ずつ写真に撮って、参拝日と寺社名を記録に残します。紙そのものは手を加えずに保管したままです。これなら、あとで「やはり書き入れよう」と思ったときにも書けますし、「書かないでおこう」と決めたときにも記録は残ります。
どれを選んでも、参拝日が分かる状態にしておけば困らない
まとめます。
- 授与のときに書いていただく
- 自分で書き入れる
- 紙には書かず、記録の側に残す
どれが正しいということはありません。 大切なのは、選んだあとに参拝日がどこかに残っていることです。逆に、どれも選ばずに束のまま置いておくと、いずれどの方法も取れなくなります。日付が分からなくなってしまった場合の調べ方は「この御朱印、いつのだった?」に、貼らないまま溜まった書き置きの片づけ方は「貼らないままの書き置き御朱印が束になっている人へ」に書きました。
よくある質問
- 書き置きの日付欄が空なのはなぜですか?
- あらかじめまとめて用意される性質上、授与の日を事前に書き入れられないためです。参拝者が自分で記すことを想定して空欄にしている場合と、授与のときにその場で書き入れる運用にしている場合があります。
- 自分で書き入れても失礼になりませんか?
- それを想定して空欄にしている寺社もあるため、一律に失礼ということはありません。ただし判断は寺社によって異なるので、その場で尋ねられるならお尋ねください。
- 書くとしたら、いつの日付を書きますか?
- 参拝した日を書くのが自然です。御朱印は参拝の証としていただくものなので、手元に届いた日や貼った日ではありません。郵送で受けた場合はその限りではないため、寺社の案内を確認してください。
- 書かないままにしておくと困りますか?
- 紙の上に日付が無いこと自体は困りません。困るのは、参拝日がどこにも残っていない状態です。紙に書かない場合は、写真や記録の側に参拝日を残しておいてください。
- 何年も前の書き置きに、いまから日付を書いてもいいですか?
- 紙に書き入れるかどうかは判断の分かれるところですが、参拝日が分からなくなる前に、どこかに記録しておくことは確実に役に立ちます。まずは記録の側に残すことをおすすめします。