貼らないままの書き置き御朱印が束になっている人へ
先に貼り方を決めようとすると手が止まります。順番を逆にして、まず一枚ずつ写真に撮り、どこの・いつのものかを確定させてください。同定さえ済んでいれば、貼る・専用のファイルに入れる・そのまま保管する、のどれを選んでも後戻りになりません。日が経つほど特定が難しくなるのは、貼ってあるものより貼っていないものです。
この記事の要点
- 貼り方を決めるより先に「どれが・どこの・いつの」を確定させます
- 束のまま置いておくと、特定できなくなるのは時間の問題です
- 一枚ずつ撮って参拝日順に並べれば、その後どう保管しても困りません
- 貼る・ファイルに入れる・そのまま保管、それぞれ向く場合があります
- 書き置きは直書きの代用品ではなく、寺社の運用上の判断によるものです
この記事は「スマホに溜まった御朱印の写真を、あとから整理して記録する手順」の一部です。
この記事は、貼らないまま溜まった書き置きの御朱印を、どう同定して並べ直すかだけを扱います。糊やテープの選び方、貼り方の手順は扱いません。
もらった書き置きが何枚も溜まっていて、どれがどこのものか分かりません
貼り方を決めるのを後回しにして、先に「どれが・どこの・いつの」を確定させてください。 順番を逆にすることが、この状態から抜ける近道です。
多くの人がここで止まるのは、「貼る」という作業に判断が多すぎるからです。どの帳面に貼るか、順番はどうするか、糊は何を使うか、失敗したらどうするか——決めることが多く、しかもやり直しが利きません。その結果、束のまま引き出しに入り、そのまま年を越します。
一方、同定は判断がほとんど要りません。書いてあるものを読み取って記録するだけです。そして同定さえ済んでいれば、そのあとどう保管しても後戻りになりません。
束のまま置いておくと、何が起きる?
特定できなくなります。 これは可能性ではなく時間の問題です。
御朱印に寺社名が墨書されていても、達筆で読み取れないことがあります。参拝の記憶が新しいうちなら「あの日に行ったあそこだ」と分かりますが、2年経つと分かりません。同じ日に複数の寺社を回っていれば、なおさらです。
一つの寺社で複数の御朱印をいただいている場合も、まとめて束になっていると、どれとどれが同じ日のものか分からなくなります。貼ってある御朱印はページ順という手がかりを持っていますが、束になった書き置きは順序という情報を持っていません。
一枚ずつ撮って、参拝日順に並べる
手順は3つです。
1. 全部を一枚ずつ撮る。 まとめて並べて1枚に撮らないでください。あとで1枚ずつ扱えなくなります。多少ぶれても構いません。写真には撮影日時が記録されるので、少なくとも「いつ手元で確認したか」の順序は残ります。
2. 読み取れるものから確定させる。 御朱印に書かれた寺社名と参拝日を読み取ります。参拝日は「奉拝」(ほうはい。参拝しました、という意味の言葉です)の近くに和暦で入っていることが多くあります。読み取れないものは後回しにして、読めるものを先に片づけてください。
3. 参拝日の順に並べる。 ここまでで、束が「参拝した順に並んだ一覧」になります。日付が分からないものの扱いは「この御朱印、いつのだった?」に書きました。
この3つが済んでいれば、そのあと貼っても貼らなくても、記録としては完成しています。
貼る・ファイルに入れる・そのまま保管、どれを選ぶ?
同定が済んだあとの保管方法は、何を優先するかで変わります。
| 方法 | 向いている場合 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 御朱印帳に貼る | 帳面を1冊にまとめて見返したい | やり直しが利かない。紙の厚みで帳面が膨らむ |
| 専用のファイル・ホルダー | 枚数が多い。あとで並べ替えたい | 帳面とは別に保管場所が要る |
| そのまま保管する | 判断を保留したい | どこに何があるか分からなくなりやすい |
どれかが正しいということはありません。 貼らなければならないという決まりは全国共通では存在せず、専用のファイルで保管している方も多くいます。判断に迷う場合は、いただいた寺社の案内に従ってください。
ただし、「そのまま保管する」を選ぶなら、同定だけは済ませておいてください。それをしないままだと、いま抱えている状態が続くだけです。
書き置きは直書きの代用品ではない
念のため書いておきます。
書き置きは、あらかじめ紙に書かれた御朱印をいただく形です。直書きは、その場で御朱印帳に書いていただく形を指します。参拝者が多い時期、書き手の人数、感染症への配慮など、寺社側のさまざまな判断で書き置きのみとしているところがあり、近年は珍しくありません。
どちらが本物ということはなく、いただいたものの意味に違いはありません。「本当は直書きが良かった」という前提で整理を語らない——これは記録の話をするときにも守っておきたい線だと考えています。
紙の原本は原本として残す
最後に一つ。写真に撮って記録したからといって、紙そのものを処分する必要はありません。
記録は原本の索引であって、置き換えではありません。写真は「どこに何があるか」を探すための手がかりで、いただいた紙そのものが持つ意味を代わりに引き受けるものではないからです。
整理全体の流れは「スマホに溜まった御朱印の写真を、あとから整理して記録する手順」に、帳面が増えてきたときの持ち方は「御朱印帳が何冊目か分からなくなる前に、冊ごとに記録を残す」にまとめました。
よくある質問
- もらった書き置きが何枚も溜まっていて、どれがどこのものか分からなくなりました。
- まず全部を一枚ずつ写真に撮ってください。撮った時点で写真に日時が記録されるので、少なくとも「いつ手元で確認したか」の順序は残ります。そのうえで、御朱印に書かれた寺社名と参拝日を読み取り、読み取れたものから確定させていきます。読み取れないものは後回しで構いません。
- 貼らずに保管しておくのは失礼にあたりますか?
- 全国共通の決まりはありません。専用のファイルやホルダーで保管している方は多く、貼らなければならないというものではありません。判断に迷う場合は、いただいた寺社の案内に従ってください。
- 書き置きと直書きでは、いただいたものの意味が違いますか?
- 書き置きは、参拝者が多い時期や書き手の都合など、寺社側の運用上の判断で用意されるものです。どちらが本物ということはありません。近年は書き置きのみとしている寺社も珍しくありません。
- 何年も前の書き置きでも、いまから整理する意味はありますか?
- あります。むしろ、いま特定できるものを記録に残しておかないと、来年にはさらに分からなくなります。全部を一度に片づける必要はなく、寺社名が読めるものから順に確定させてください。
- 日付が書かれていない書き置きはどうすればいいですか?
- 御朱印そのものから分からない場合は、写真の撮影日や前後の写真から範囲を絞ります。自分で日付を書き入れるかどうかは判断が分かれるところなので、別の記事にまとめました。