あとから御朱印帳

御朱印帳が何冊目か分からなくなる前に、冊ごとに記録を残す

文: 友田 陽大(あとから御朱印帳 開発者)

紙の側でできるのは、表紙や見返しに通し番号と使い始めた日を記しておくことです。記録の側では、御朱印を「どの冊の何ページ目か」という単位で持っておくと、帳面が何冊になっても混ざりません。神社と寺で帳面を分けるべきかについては全国共通の決まりはなく、分けている方も分けていない方もいます。

この記事の要点

  • 紙の側では、表紙や見返しに通し番号と使い始めた日を記しておきます
  • 記録の側では「どの冊の何ページ目か」という単位で持ちます
  • あとで困らないために残しておきたいのは7項目です
  • 神社と寺で分けるべきかに全国共通の決まりはありません
  • いっぱいになった帳面の扱いは複数あり、どれかが正しいということはありません

この記事は、御朱印帳が複数になったときの記録の持ち方を扱います。帳面そのものの選び方や、どこで求めるかは扱いません。

御朱印帳が何冊目か分からなくなりました。どう管理すればいいですか?

紙の側と記録の側の両方で、「冊」という区切りを持たせます。 どちらか片方だけだと、いずれ分からなくなります。

帳面が増えるのは、御朱印を集めていれば当たり前に起きることです。1冊は40ページ前後のものが多く、見開きで使えば20か所ぶんほどで終わります。年に何度か参拝する方でも、数年で2冊目に入ります。旅先で気に入った表紙のものを求めれば、そこでもう1冊増えます。

問題は、帳面が増えても写真は一列のままだということです。1冊目の後半と2冊目の前半が同じ時期に混ざり、あとから見ると区別がつきません。

まず紙の側でできること

道具を使わずにできることが2つあります。

通し番号と使い始めた日を記す。 表紙の裏か見返しに「一冊目 令和◯年◯月から」と書いておきます。これだけで、棚に並べたときの順序が確定します。書く場所や書き方に決まりはありません。

名前を記しておく。 授与所で帳面を預ける形の寺社では、他の方の帳面と一緒に並びます。取り違えを防ぐため、表紙の裏や見返しに記しておく方は多くいます。

保管については、清浄で湿気の少ない場所に置くのが基本です。紙と墨でできているものなので、直射日光と湿気を避けるだけで状態がだいぶ違います。

記録の側は「冊」と「ページ」という単位で持つ

紙の帳面には、という区切りとページという順序があります。記録の側も同じ単位で持つと、紙と記録が1対1で対応します。

これは単に整理が楽になるという話ではありません。紙の帳面を開いたときの並びと、記録を開いたときの並びが一致するということです。3冊目の10ページ目に何があったかを思い出したいとき、記録の側で同じ場所を見れば分かります。

逆に、寺社ごとや日付ごとにまとめる形だと、この対応が失われます。「あの帳面の、確か真ん中あたりにあったもの」という探し方ができなくなります。

あとで困らないために残しておく7項目

記録に残しておくと後々効いてくるのは、次の7つです。

  1. — 何冊目か
  2. ページ — その冊の何ページ目か
  3. 参拝日 — 御朱印に書かれている日付(和暦のまま)
  4. 寺社名 — 読み方も添えておくと検索しやすくなります
  5. 写真 — 御朱印そのもの
  6. 直書きか書き置きか — あとから見分けがつかなくなります
  7. メモ — そのときの状況。あとからいつでも足せる項目です

このうち3と4は、時間が経つほど分からなくなります。逆に7はいつでも書けます。全部を一度に埋めようとせず、失われる順に押さえてください。日付が分からなくなった場合の調べ方は「この御朱印、いつのだった?」にあります。

神社と寺で帳面を分けるべき?

全国共通の決まりはありません。 分けている方も、1冊にまとめている方もいます。

歴史的に見れば、神仏はひとつながりのものとして信仰されてきた時期が長くありました。神仏習合——神への信仰と仏への信仰が結びついて、ひとつの体系として営まれてきたことをこう呼びます。明治初年の神仏分離によって制度としては分けられましたが、それ以前の長い期間、寺と神社は同じ境内にあることも珍しくありませんでした。ですから「混ぜてはいけない」という原則がもともとあったわけではありません。

一方で、宗派の考え方から、他宗の御朱印と同じ帳面への記載を控えている場合があります。日蓮宗で授与される御首題(おしゅだい。題目を書いていただくもの)は、その例としてよく知られています。専用の帳面を用意される方もいます。

心配な場合は、授与所でお尋ねするのが確実です。分けるかどうかを事前に決めきる必要はなく、必要が出てきた時点で1冊増やせば済みます。

いっぱいになった帳面をどうするか

最後まで使い終えた帳面の扱いには、いくつかの考え方があります。どれかが正しいということはありません。

  • 手元で保管する。 見返すために取っておく形です。清浄で湿気の少ない場所に置きます。
  • 寺社にお納めする。 お焚き上げをお願いできる場合があります。取り扱いは寺社によって異なるため、事前にご確認ください。
  • 自分の棺に納めてもらう。 参拝の証を最後まで持っていく、という考え方です。そう伝えている方もいます。

いずれにせよ、冊数を数えることは、多さを示すためではありません。冊は棚であって、点数ではありません。何冊目かを記録しておくのは、あとから探せるようにするためです。

複数冊になってからの整理の手順は「スマホに溜まった御朱印の写真を、あとから整理して記録する手順」に、貯めた記録を新しい端末へ引き継ぐ方法は「機種変更で御朱印アプリの記録は消える?」に書きました。

よくある質問

御朱印帳が何冊目か分からなくなりました。どう管理すればいいですか?
まず紙の側で、それぞれの表紙か見返しに通し番号と使い始めた日を記しておいてください。そのうえで記録の側を「どの冊の何ページ目か」という単位に揃えると、以後は混ざりません。すでに混ざってしまっている場合は、参拝日の順に並べ直すと、どこで冊が切り替わったかが見えてきます。
御朱印帳に名前を書いたほうがいいですか?
取り違えや紛失に備えて、表紙の裏や見返しに記しておく方は多くいます。授与所で預ける形の寺社では、他の方の帳面と並ぶことがあるためです。書く場所や書き方に決まりはありません。
神社とお寺で御朱印帳を分けるべきですか?
全国共通の決まりはありません。分けている方も、1冊にまとめている方もいます。ただし、宗派の考え方から他宗の御朱印と同じ帳面への記載を控えている場合があり、日蓮宗で授与される御首題はその例としてよく知られています。心配な場合は授与所でお尋ねください。
いっぱいになった御朱印帳はどうすればいいですか?
手元で保管される方、寺社にお納めしてお焚き上げをお願いする方、ご自身の棺に納めてもらうよう伝えている方がいます。どれかが正しいということはありません。保管する場合は、清浄で湿気の少ない場所に置くと状態を保ちやすくなります。
冊数が多いことに意味はありますか?
冊は棚であって点数ではない、と考えています。何冊目かを記録するのは、あとから探せるようにするためであって、多さを示すためではありません。