あとから御朱印帳

御朱印帳が何冊にも増えたら:冊・ページ・参拝記録をまとめて管理する方法

紙の側では、表紙の裏や見返しに通し番号と使い始めた日を記しておきます。記録の側では、御朱印を「3冊目の10ページ目」のように冊とページの2つの番号で持ち、ページ番号を冊ごとに1から振ると、帳面が何冊になっても混ざりません。参拝日はページとは別の欄に残し、御朱印をいただかなかった参拝も、冊とページを空けたまま同じ記録に入れておくと、いただいていないのか、記録し忘れたのかを見分けられます。帳面を使い終えたら、その冊の最後のページ番号と使い終えた日を残し、次の冊は1ページから始めます。

公開: (最終更新: ) 文: 友田 陽大(あとから御朱印帳 開発者)

この記事の要点

  • 紙の側では、表紙の裏や見返しに通し番号と使い始めた日を記しておきます
  • 記録の側では「3冊目の10ページ目」のように、冊とページの2つの番号で持ちます
  • ページ番号は冊ごとに1から振り、参拝日とは別の欄に残します
  • 御朱印をいただかなかった参拝も、冊とページを空けたまま同じ記録に残します
  • 神社と寺で帳面を分けるかどうかについて、全国共通の決まりは確認できていません

この記事は、御朱印帳が複数になったときの、紙と記録の持ち方だけを扱います。帳面そのものの選び方や、どこで求めるかには踏み込みません。

御朱印帳が増えたら、どう管理すればいい?

紙の側と記録の側の両方で、「冊」という区切りを持たせます。 どちらか片方だけだと、いずれ分からなくなります。

帳面が増えるのは、御朱印をいただいていれば当たり前に起きることです。ページ数は帳面によって違い、見開きで書いていただく御朱印が続けば、そのぶん早く埋まります。旅先で気に入った表紙のものを求めれば、そこでもう1冊増えます。

問題は、帳面が増えても写真は一列のままだということです。1冊目の後半と2冊目の前半が同じ時期に混ざり、あとから見ると区別がつきません。たまった写真の参拝日を確かめてから冊とページに並べ直す手順は、整理の全体を書いた記事にまとめています。

まず紙の側でできること

紙の側でできるのは、表紙の裏か見返しに、通し番号・使い始めた日・名前の3つを書いておくことです。 道具は要りません。

通し番号と使い始めた日。 「一冊目 令和◯年◯月から」のように書いておきます。これだけで、棚に並べたときの順序が決まります。書く場所や書き方に決まりはありません。

名前。 混み合うときには、帳面を預けて、あとで受け取りに戻るよう案内されることがあります(日本政府観光局の案内にもそう書かれています)。ほかの方の帳面と並ぶので、表紙の裏や見返しに名前を記しておくと取り違えを防げます。

記録の側は「冊」と「ページ」という単位で持つ

記録の側にも冊の番号とページの番号の2つを持たせると、紙の帳面と記録が1対1で対応します。 紙の帳面には冊という区切りとページという順序があるので、記録も同じ単位にそろえます。

これは単に整理が楽になるという話ではありません。紙の帳面を開いたときの並びと、記録を開いたときの並びが一致するということです。3冊目の10ページ目に何があったかを思い出したいとき、記録の側で同じ場所を見れば分かります。

逆に、寺社ごとや日付ごとにまとめる形だと、この対応が失われます。「あの帳面の、確か真ん中あたりにあったもの」という探し方ができなくなります。

ページ番号は冊ごとに1から振る

ページ番号は、全冊を通した1本の番号にせず、冊ごとに1から振り直します。 「3冊目の10ページ目」なら、紙の帳面を開けばそのまま行き着きます。全冊通しの「85番」では、何冊目の何ページかを数え直さないと分かりません。

番号を直すことになったときにも差が出ます。記録し忘れていた1件をあとから足すと、全冊通しの番号ではそれより後ろの全件を付け直すことになります。冊ごとの番号なら、直す範囲はその冊の中に収まります。

ページの順と参拝日の順は、別々の欄に残す

ページの順と参拝日の順は、たいてい一致しますが、一致しないこともあります。 例えば次のような場合です。

  • 書き置きをしばらく貼らずにおき、あとから空いているページに貼った
  • 途中まで使った帳面が2冊あり、行き先によって使い分けていた

このとき、ページの順から参拝日を推し量ったり、参拝日の順でページ番号を振ったりすると、どちらかが紙と食い違います。ページは紙の上の場所、参拝日は時間として、別々に持っておきます。

探し方によって、手がかりにする欄が違う

何を思い出したいかによって、手がかりにする欄が変わります。 再訪の前に前にもいただいたかを確かめる方法は別の記事で扱っていますが、そこで効くのは寺社名と読みの欄です。

思い出したいこと 手がかりにする欄
手元の帳面の、あのページにあった御朱印 冊とページ
去年の春に参拝した寺社 参拝日
この寺社で、前にも御朱印をいただいたか 寺社名と読み
使い終えた帳面が、いつからいつまでだったか 冊と参拝日

どれか1つの欄だけで持つと、答えられる探し方が限られます。4つめの問いのように、冊と参拝日を組み合わせて初めて分かることもあります。

見本: 3冊の帳面と記録を対応させる

紙の側の3冊と、記録の側の行が、冊の番号でつながります。 下は対応のさせ方の見本です。寺社名はすべて架空のもので、実在の寺社ではありません。

紙の側——表紙の裏に書いておくこと:

  • 1冊目: 「一冊目 令和3年4月から 令和5年8月まで」(使い終えた冊)
  • 2冊目: 「二冊目(寺) 令和4年10月から」(寺院で使っている冊)
  • 3冊目: 「三冊目 令和5年9月から」(旅先で求めて、その日から使い始めた冊)

記録の側——同じ番号で持つ:

冊 ページ 参拝日 寺社名 メモ
1冊目 24 令和5年8月12日 見本神社 この冊の最後のページ
2冊目 3 令和5年5月3日 見本寺 見開き。紙では3〜4ページ目
3冊目 1 令和5年9月16日 見本八幡宮 旅先で使い始めた日
(なし) (なし) 令和5年9月16日 見本稲荷神社 参拝のみ。授与所が閉まっていた

1冊目と2冊目は使っていた時期が重なっています。それでも冊ごとにページ番号を振っているので混ざらず、時間の順を知りたいときは参拝日で並べれば済みます。

御朱印をいただかなかった参拝も、同じ記録に残す

参拝したけれど御朱印はいただかなかった、という日も、冊とページを空けたまま記録に入れておきます。 見本の表の4行目がその形です。

授与所が閉まっていた、その寺社が御朱印を授与していなかった、いただかないと決めていた——理由はさまざまですが、記録に残っていないと、数年後には「いただいていない」のか「いただいたのに記録し忘れた」のかを見分けられなくなります。帳面を何冊もめくって探すことになるのは、たいていこの1件です。

参拝の記録に冊とページが入っていなければ、紙の帳面のどこにも無い、と分かります。あとからその寺社で御朱印をいただいたら、その御朱印の記録を、そのときの冊とページで足します。参拝の記録は書き換えません。参拝が2回あったのですから、記録も2件です。

冊とページは、いつ記録に足せばいい?

冊とページは、帳面が2冊目に入った時点で記録に足しておきます。 帳面をめくればあとからでも調べられる項目ですが、冊が増えるほどその手間が重くなるためです。

1冊だけの間は、どの御朱印も同じ帳面のどこかにあります。3冊目まで進んでから足そうとすると、写真1枚ごとに3冊をめくって照らし合わせることになります。紙の側に通し番号を書いていなければ、そもそも「何冊目」が決まりません。

貼っていない書き置きは例外です。紙の上の場所がまだ無いので、冊とページは空けておき、帳面に貼った時点で埋めます。

冊とページより先に押さえたいのは、参拝日と寺社名です。どちらも御朱印に読める形で書かれていれば紙から足せますが、日付の入らない御朱印や、崩した字で読めない寺社名は、記憶が薄れるほど確かめる手がかりが減ります。日付が書かれていない・読めないときに写真や前後の記録から参拝日をたどる方法は、別の記事に書きました。記録に持つ項目の全体をあとから足せるか、足せないかで分ける考え方も、項目ごとの表にしてまとめています。

神社と寺で帳面を分けるべき?

神社と寺で御朱印帳を分けるかどうかについて、全国共通の決まりは確認できていません。 分けている方も、1冊にまとめている方もいます。どちらが正しいと、この記事が決めることもしません。

寺社によって受け止め方が違うことはあります。日蓮宗の寺院には、御朱印とは別に御首題(題目を書いていただくもの)があり、御首題のための帳面を授与している寺院もあります。どの帳面に書いていただけるかは寺院ごとの判断なので、心配な場合は当日に授与所(納経所)でお尋ねください。

記録の側から見ると、帳面を分けても、冊が1つ増えるだけです。分けるかどうかを事前に決めきる必要はなく、必要が出てきた時点で1冊増やせば済みます。

御城印も集めていて、御朱印帳と御城印帳を分けるかで迷う場合も、記録の側で起きることは同じです。帳面を分けるかについての説明と、分けても1つの記録で見返す持ち方は、別の記事にまとめました。

使い終えた帳面と、次の冊の始め方

帳面を使い終えたら、記録の側でもその冊を閉じておくと、次の冊と混ざりません。 やることは、その冊の最後のページ番号と使い終えた日を残すことと、次の冊のページ番号を1から始めることの2つです。

使い終えた日は、たいていその冊でいちばん新しい参拝日で代えられます。表紙の裏に「令和◯年◯月から」と書いてあるなら、「令和◯年◯月まで」も書き足しておくと、棚に並べたときに期間が一目で分かります。

使い終えた冊はもうページが増えないので、その冊の記録を紙に刷って帳面のそばに置いておくのにも向いています。ただ、その冊の写真をまだ記録に入れている途中なら件数が増えるので、入れ終えてから刷ります。冊ごとに刷るとき紙に載せる項目と、刷り直しに備えた版の付け方は、別の記事にまとめました。

使い終えた帳面をお焚き上げに出せるかどうかは、寺社によって扱いが異なるため、事前に確認してください。

冊数を数えることは、多さを示すためではありません。冊は棚であって、点数ではありません。何冊目かを記録しておくのは、あとから探せるようにするためです。

開発しているアプリの場合

開発しているアプリ「あとから御朱印帳」は、御朱印を冊ごとに記録し、冊の中のページ番号を自動で振ります。 以下は、2026年10月4日に App Store で配信中の版(1.10.0)で確かめた動きです。

  • 冊には名前を付け、冊に入れた写真の1枚を表紙にでき、求めた寺社と使い始めた日も残せます。
  • 参拝日は御朱印ごとに持つので、ページの順と参拝日の順が食い違っても、どちらかを書き換える必要はありません。
  • 寺社名・読み・メモ・参拝日(「令和3年」などの和暦でも引けます)・種類で検索すると、結果にどの冊の何ページかが出ます。冊の名前では検索できません。
  • 御朱印をいただかなかった参拝は、御朱印とは別の「参拝」の記録として、寺社と参拝日(覚えていなければ日付なし)とメモを残せます。参拝の記録に購入は要りません。

できないこともあります。ページ番号は紙の帳面から読み取るのではなく、冊に入れるたびにその冊の末尾へ続けて振られます(まとめて入れたぶんは参拝日の古い順)。紙と違う順に入れたときは上下の移動で並べ替えますが、1回で動くのは隣のページとの入れ替えだけです。見開きで2ページを使った御朱印も1ページと数えるので、見開きがある冊では、それより後ろのページ番号が紙の帳面で数えたページより小さくなります。使い終えた日を入れる欄も無く、残すなら冊の名前に書き添えることになります。

1冊目は購入なしで、件数の制限なく記録できます。アプリの中で2冊目以降の冊を作るには、買い切りの「台帳フル」が要ります。 紙の御朱印帳がすでに2冊以上あり、紙と同じ冊の単位で記録したいなら、購入が前提になります。冊を分けずに1冊へまとめて入れるなら、購入なしで続けられます。価格は App Store の表示をご確認ください。台帳フルで使えるようになる範囲は、料金の案内にまとめています。

冊とページのほかにどんな列を持ち、一覧をどこに置くかは、別の記事にまとめました。記録を新しい端末へ引き継ぐときに機種変更の前に確かめておくことも、分けて書いています。

参照した資料と確認日

いずれも2026年10月4日に確認しました。

よくある質問

途中まで使った御朱印帳が2冊あります。どちらを1冊目にすればいいですか?
使い始めた日が早いほうを1冊目にすると、冊の番号の順と時間の順がそろいます。使い始めた日を覚えていなければ、それぞれの帳面でいちばん古い日付の御朱印を探し、その参拝日を使い始めた日とみなします。どう決めた場合も、決めた番号は表紙の裏に書き、あとから付け替えないでください。記録の側の番号と紙の番号が食い違う原因になります。
3冊目の途中から記録を始めました。1冊目と2冊目は、あとから入れられますか?
入れられます。ページ番号を冊ごとに1から振っていれば、前の冊をあとから入れても、いま記録している3冊目の番号は1つも変わりません。先に手元の帳面すべての表紙の裏に通し番号を書いておくと、どの冊から入れても番号が食い違いません。1冊を入れ終えてから次の冊に移ると、どこまで入れたかが分かります。
御朱印帳を1冊なくしてしまいました。以後の冊の番号は詰めますか?
詰めずに、欠番のまま残します。詰めると、手元の帳面の表紙の裏に書いた番号と記録の番号が食い違い、それより後ろの冊をすべて書き直すことになります。なくした冊の御朱印でも、写真が残っていれば、その冊の番号のまま記録に入れておけます。
神社用と寺用、大判と小さいものなど、用途の違う帳面も同じ通し番号にしますか?
用途や大きさで番号を分けず、使い始めた順に1本の通し番号にすると、何冊目かの答えが1つに決まります。用途は「4冊目(寺)」のように番号に添えておけば見分けられます。同時に使っていても、ページ番号は冊ごとに振るので混ざらず、2冊をまたいだ時間の順は参拝日で並べれば分かります。